プラチナ クラシックインク セピアブラック

久々にセーラーの長刀研ぎを使用してみました。
長刀研ぎは、日本語が美しく書けるという触れ込みの一方、
絵を描く画材として使用するには相当の訓練が必要なことは
以前の記事で書いたとおりです。
細い線を描くことは不向き(というよりも不可?)なので、
今回は太い線を生かした描写を心がけました。
具体的には、線幅を均一としたハッチングのみでコントラストを表現しています。
うまくできているでしょうか?

使用したインクはプラチナの「クラシックインク」シリーズより「セピアブラック」です。
このシリーズのインクはいわゆる「古典インク」と呼ばれるもので、耐水性のある染料インクとされています。
以前使用した同社のブルーブラックも同じ古典インクです。
染料のほかに鉄分を含んでおり、紙に落とした染料が長時間経過して退色しても
酸化した鉄分はそのまま残り、鉄の黒色が永続して存在できる、というものです。
このシリーズはセピアブラックのほかに5色、全6色発売されています。
製品名にすべて「~ブラック」と冠しているのは、古典インクの性質が由来なのでしょうね。

というわけでこのインクは、色味が変化することが前提であるわけですが、
紙に書いた当初は黄緑色を混ぜたような独特な茶色をしています。
それから5秒程経過すると、スッと黄緑が薄まり茶色が強く残り落ち着きます。
割と薄めの茶色で、黒味はあまり感じられません。
これから変化するのか、それともこのままなのか……
色味の変化を観察するのは、古典インクを使用する一番の楽しみでもありますね。

インクフローの良いプラチナ製の万年筆に最適化されてあるのか、
長刀研ぎのような太目の万年筆でもフローは標準的です。
ペンの分解掃除をしたくないので、目詰まりしたらいやだなぁと思っていたのですが、
まったく問題ありませんでした。
古典インクは通常の染料インクより目詰まりしやすいと聞いていたので気にかけていましたが、
使用した限りではその心配は杞憂でした。
インクを入れたまま長時間使用しない場合は気をつけたほうがいいのかもしれません。

実はこのクラシックインクは全色入手しています。
目詰まり問題も心配ないようですので、今度はパイロットのフォルカンに合わせてみたいと思います。




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