パイロット 色彩雫 深緑

今年に入って、パイロットの万年筆が多数生産終了するという情報があるようですね。非公式ながらほぼ確定のようです。
なかでも個人的に気になっているのが「グランセNC」が廃番となってしまうことです。モダンでスマートなデザイン、金ペンなのに1万円前半で買える手軽さ、毎年春に発売される美しい軸の限定品など、魅力的な要素がふんだんにある筆がなくなってしまうのは残念でなりません。
最近モデルチェンジした「カヴァリエ」がグランセNCに近い形状ですので、メーカー側としてはより安価で手にされやすいカヴァリエに展開を注力していくということなのでしょうか。
そして、新たなシリーズは今のところ発表されていません。単純にラインナップが減っただけなのもパイロットの万年筆が好きな筆者にとって何とも寂しいですね。

気を取り直してインクの紹介をいたしましょう。
パイロットの万年筆「カスタム743フォルカン」と、同社の人気インクシリーズ「色彩雫」より「深緑」を合わせてみました。
色彩雫の特徴であるスキットル型のガラス製ボトルは、一本一本手作りされているそうです。容量はもちろんどれも一緒ですが、形状が微妙に異なります。筆者で確認する限りでは、ガラス自体の色も個体によってわずかに黄色かったり青みがかっていたりするのを確認しています。角ばった形状なのにどこか温かみを感じるのは、手作りならではの「ゆがみ」から生じる特色といえるのかもしれませんね。

このインクの色味は、濃い緑。パイロットはカートリッジインク限定で「グリーン」を発売していますが、それと比較すると深緑のほうが名称のとおり深いグリーンであることがわかります。また同シリーズの「松露」と似た傾向ですが、こちらのほうが青みが抑えられ、より純粋な緑に近い色味となっています。濃いといっても黒っぽいわけではなく、紙にインクを多めに乗せても緑色を感じることができます。目に優しい色味ですね。
色の濃淡は程よく表れます。インクを重ねてもあまり濃くなりません。
インク自体はさらさら。フローも安定しています。ペンと同メーカーというだけあってか非常に描きやすかったです。

青味と黄味のバランスがちょうどよく良い意味で普通のインクです。緑インクの定番として使用してもよいのではないでしょうか。




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