エルバン トラディショナルインク ブラック

一年の六分の一が終わろうとしています。早い……
うかうかしているとすぐに新年度。ついこの間までお正月気分でダラダラしていたのに……

パイロットの15号のペン先「フォルカン」を組み合わせたオリジナル万年筆「アガツマ」と、エルバンの「トラディショナルインク」シリーズより「ブラック」を合わせてみました。
原題の「ペルレ・ノワール」は「黒真珠」の意。

真珠は真珠貝の内側で生成される鉱物で、古代から宝石の一種として珍重されてきました。貝の種類によって作られる真珠の色が決まりますが、黒蝶貝を母貝として作られる真珠を「黒蝶真珠」と呼び、本来黒真珠とはこの真珠のことを指したようです。しかし現在は他の貝の真珠を黒く染色して作られるものもあり、それを含めた総称として黒真珠と呼ばれているようです。
歯と同じで生き物が生成する不思議な鉱物です。今は養殖の技術がありますが、天然の真珠は偶然生成されるものなので非常に貴重です。
昔の人は海に潜ってまるで宝探しのような感覚で真珠を探して、貝の中から輝くものが出てきたら大そう喜んだのだろうなと思いをめぐらします。

さて、色味のほうですが、ブラックです。黒真珠にもさまざまな色合いがあり優しい虹色の輝きを持ちますが、こちらのインクに関してはのっぺりとした黒です。照りがなく、色の濃淡がまったくといってよいほど出ないので、墨汁で描いたような仕上がりに。真珠というよりは黒曜石のイメージですね。
インク自体はとてもさらさら。フローも良いです。この特徴はトラディショナルインク共通なのかもしれません。ただ、エルバンのインクは経験上にじむことが多い中、このインクはほとんどにじみませんでした。

無機質でコントラストが高くなる印象なのでフォーマルな場で使えるインクです。無難な黒インクとして扱いやすいですが、紙との相性には注意したほうがよいかもしれません。



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