エルバン トラディショナルインク ティーブラウン

暖かくなったのは良いものの、花粉もフル活動でつらい時期になりました。
花粉の症状を抑える薬、処方してもらおうかな~でも眠くなるのも嫌なんだよな~

東京日本橋三越で開催中の「第19回 世界の万年筆展」に行ってきました。
前々から気になっていた秋田研磨工業様のペン先に人口宝石を使用した万年筆「KEMMA(ケンマ)」を試筆することができたので、その感想を少しだけ。
試筆した字幅は中字相当。人口ルビーのペン先は当然ながらしなることはなく、紙をなでるような書き心地。固いものを当てている感覚ですが、カリカリした感じはありませんでした。しかし、軽めの筆圧だと筆を立て気味にしても寝かせ気味にしても左右にひねってもインクが引っ張られてこず、「アレ?」という印象。多少筆圧を上げると難なく書けるのですが、紙と人を選ぶ筆だと思います。
筆自体はカッコよかったですよ。万年筆というよりも「宝刀」とか「名刀」を扱う感覚でした。

パイロットのペン先「フォルカン」を取り付けたオリジナル万年筆「アガツマ」と、エルバンのトラディショナルインクシリーズより「ティーブラウン」を合わせてみました。
原題は「お茶の滓(かす)」。お茶を煎じた後に残る茶殻です。

エルバンのインクはフランス製です。フランスの飲み物といえばコーヒー! と思い浮かべるのはコーヒー好きの筆者だけではないはずです。
コーヒーをしょっちゅう飲んでいるイメージがあるフランス人にとって、お茶はどちらかといえば嗜好品的な位置づけで、香りやお茶の水色を楽しむものなのだそうです。茶葉に関してはあまりよく知らない筆者でも「マリアージュ・フレール」という言葉は聞いたことがあります。フランス発の高級茶葉ブランドですね。
このインクのラベルにはお茶の入れるポットのような絵が描かれています。でもどことなく東洋風で、中国茶が似合いそうなデザインです。現在は紅茶が主流ですが、茶葉が輸入された当時は薬膳茶として飲まれていたらしいので、そのイメージなのかもしれません。

このインクの色味は、ズバリ茶色。濃い目の黄褐色です。赤みが目立たないので、紅茶よりウーロン茶が近いでしょうか。特に淡い部分において黄みを感じられます。紙に乗せてしばらくはわずかに黄色が強めで、時間経過で黄みが引き画像のような色になります。色の変化はインク量によって異なります。プラチナの「カーキブラック」と似ていますが、色の変化が真逆なのが面白いですね。
濃淡はよく表れ、インクを重ねることでかなり濃い色になります。
インク自体はとてもさらさら。インクフローは多めですが、にじむものが多いエルバンのインクの中ではその傾向が小さいほうです。筆圧を強めて一度インクを多めに引っ張ると、筆圧を弱めてもしばらくはドポドポとペン先に流れ込んでくるため、フォルカンに吸わせて扱うには癖の強いインクだと感じました。

自国に馴染み深いコーヒーの茶色とあえてしないところが、ある種のこだわりのようなものを感じます。エルバンの茶色系のインクはいくつか種類がありますので、いずれご紹介します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です