TAG STATIONERY 京彩 伏見の朱塗

昨日は3月下旬だというのに東京で雪が降りました。「なごり雪」にしてはちょっと主張が激しいんじゃないですかね、というくらいの本降りでした。
幸いにして(?)祝日でしたので、交通機関の混乱はそれほど大きくはなかったようですが、やっぱり寒いと動きたくなくなりますね……

パイロットの特殊ペン先「フォルカン」を搭載したスティロアート軽井沢様オリジナル万年筆「アガツマ」と、京都が拠点の文具屋さんTAGが展開しているオリジナルボトルインク「京彩 kyo-iro」シリーズより「伏見の朱塗(FUSHIMI-NO-SYUNURI)」を合わせてみました。
京都の風景をイメージしたというインクで、いわゆる「ご当地インク」ですが通販もされていますので手軽に手に入ります。

京都の伏見で朱塗りといえば、「お稲荷さん」の総本山である「伏見稲荷大社」の「千本鳥居」を真っ先に思い浮かべることでしょう。圧巻たる「朱」のトンネルは、明るく華やかな色ながらどこか幻想的で、暖色なのに涼しさを感じるような、厳かな雰囲気があるように見えるのは日本人だからでしょうか。
秋に赴くと、朱塗りの鳥居に負けないくらいの見事な紅葉も拝めて、まさに「あか」づくし。日本ならではの風景ということで、外国人旅行客に人気があるのもうなずけます。

そんな朱塗りがテーマのこのインクの色味は、赤。彩度の高いレッドです。朱色は一般的に黄みを帯びた赤色をさしますが、こちらのインクはほぼ純粋な赤で、むしろ紅色のような鮮やかな発色をしています。朱肉の赤に近い色です。
色の濃淡は京彩シリーズのなかでは控えめですが、程よく表れます。インクを重ねてもあまり濃くはならず、淡い部分は黄色くならずにあくまでも「レッド」。熟したイチゴの断面のようなグラデーションです。
インク自体はさらさらで水っぽい感じ。フローはやや渋めで、極細の線を書き続けるとインク切れを起こしやすいです。しかしそれはフォルカンならではの現象で、普通に文字を書く分にはなんら問題ありません。

このインクシリーズをいくつか使用して気がついたことがひとつあります。
インク自体の表面張力が強いのです。粘性はほとんどなくさらさらなのはご紹介してきたとおりですが、コンバーター内に吸引されたインクが水滴になりやすいことに気がつきました。予想ではインクに含まれる界面活性剤の効果が小さいことが考えられます。インクフローが渋めだったりインク切れを起こしたりしやすいのはこれが原因かなと思ったりもしますがどうなんでしょうね。

落ちついたトーンのインクが多いシリーズの中では異彩を放つ鮮やかなトーン。
白い紙にくっきりと浮かび上がる赤は、壮麗で幽玄。日本の日の丸に使いたい色です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です