TAG STATIONERY 京の音 今様色

暑かったり涼しかったり雨が多かったりと、まさに季節の変わり目という感じ。
体調を崩しやすいので注意しましょう。

パイロットの特殊ペン先「フォルカン」の15号を組み込んだオリジナル木軸万年筆「アガツマ」と、京都の文房具屋さんTAGが展開するブランド「TAG STATIONERY」より筆記用ボトルインク「京の音」シリーズの「今様色(IMAYOUIRO)」を合わせてみました。このブログでは主に一般的ないわゆる染料インクを中心にご紹介しておりますが、こちらのシリーズのインクも同様です。
平安時代から続く日本の伝統色がテーマです。

今様とは「現代風」「当世風」という意味で、今っぽい色、モダンな色、すなわち平安時代に流行した色ということです。当然古い色ですが現代にまで色名称が残ってしまうほど、当時は絶大な人気を誇った色なのでしょう。
ただ、身分によって身につけられる着物の色が厳しく決まっていた時代で、この今様色は高貴な身分の者が扱うことを許された色ということらしいので、流行といっても世間一般に広がったという意味とは異なるのでしょうね。

色味は赤よりの赤紫。パープルがかった濃いピンクです。「蹴上の桜襲」を明るくした感じで、彩度が高く華やか。当時の高貴な女性達が好んだというのは、何となくわかる気がします。パキッとした印象の色ですが紅色や「伏見の朱塗」のように熾烈に赤くもなく、うるさく感じません。
色の濃淡は程よく表れます。TAGのインクは濃淡の幅が大きいインクが多いなか、このインクは控えめ。
インク自体はさらりとしています。フローは多くも少なくもなく、安定しています。これも他のTAGのインクと同様、にじみが一切出ません。

そういえば、現代の流行色って何なんでしょうね。着物文化が一般的でなくなったので、色そのものに対してあまり執着しなくなったのかもしれません。そして、星の数ほど存在する色のなかから流行を決定付けるのは難しいとも思います。それでもこのインクの色味を見ていると、今も昔も、流行というのは概ね変わらないような気もします。

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