セーラー 四季織 十六夜の夢 土用

五月病わずらい中。何に対してもやる気が出ません。……それはいつもか。いやいや、いつにも増して腑抜け状態です。
これはいかん! もう五月も終盤なのに!……というか、もう6月ですか。6月は6月で、天候が良くない日が続いて何もかも億劫になるんですよね。しっかりしよう。しっかり。

セーラーの特殊ペン先万年筆「プロフィット21 細美研ぎ」と、同メーカーのインクシリーズ「四季織 十六夜の夢」より「土用」を合わせてみました。
春夏秋冬それぞれに即した色合いが割り振られている本シリーズですが、土用は夏の色。

土用は、二十四節気(にじゅうしせっき)でいうところの四立(しりゅう。立春、立夏、立秋、立冬)の直前の約18日間のことを指します。要は、季節の変わり目の半端な時期のことです。
近年では俗に土用というと夏の土用、つまり立秋の直前18日間のことを指します。ちなみに、2018年の夏の土用は7月20日から8月6日まで。言い伝えによれば、土用の丑(うし)の日に「う」のつくものを食べると病気にならず健康を保てるとか。これは「ウナギ」が有名ですね。
そもそも、四季の移ろいは五行の推移によって起こると考えられた「五行思想」によれば、「土」は「季節の変わり目」を象徴するらしいです。これを知ったとき、あまり考えたくはないですが、五行を四季に当てはめたら、たまたま余ってしまった「土」を無理やりねじ込んだ感があって、何ともやりきれない気持ちになりました……

それはともかく、このインクの色味は濃い焦げ茶。非常に黒に近い茶色です。光の種類によっては黒と区別がつかないほどです。パイロットの「色彩雫 山栗」よりもさらに黒い印象。淡い部分は辛うじて茶色くなりますが、彩度が低いため灰色がかって無機質に見えます。黒インクとして扱うのがよさそうです。
インクの濃淡は程よく表れます。基本的に濃いトーンで、何に使用してもそつが無いイメージ。インクを重ねるとほぼ真っ黒になります。
インク自体の粘度は標準的で、フローも多からず少なからず安定しています。にじむこともなく、安心して使用できます。

栄養価の高い食べ物があふれる現代においては、土用の丑の日にあえてウナギを食べる必要もないというので、風習として残っているのがなんだか不思議ですね。そしてこのインクはなんとなく、ウナギの色にも似ている気がします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です