エルバン トラディショナルインク ティエラ・デル・フエゴ

山に引きこもりたい。引きこもって、ひたすらに絵を描き続けたい。そんな気分。
ちょっとお休みが必要かもしれません。

パイロットの特殊ペン先「フォルカン」を組み込んだスティロアート軽井沢様のオリジナル木軸万年筆「アガツマ」と、エルバンの筆記用ボトルインク「トラディショナルインク」シリーズより「ティエラ・デル・フエゴ」を合わせてみました。
原題は「火の大地」。南アメリカ大陸南端にあるフエゴ諸島のことを指します。

1520年、ポルトガルの探検家マゼランが、世界一周航行を目指す途中、マゼラン海峡を通過した折に発見した人が住む世界最南端の島々とされています。マゼラン率いるスペイン艦隊が島に接近したことで、この地の先住民ヤーガン族が上げた警戒を示す狼煙がそこかしこに見えたことからその名がついたとされます。島の方々は見たこともないやたら大きい船が海からやってきたのですから、それはそれは吃驚したことでしょう。
このインクはそんな赤々としていたであろう大地の名を借りています。

色味は赤茶色。見事な赤褐色です。茶系のインクにしては淡いトーンで、描き方によっては彩度の低いピンクに見えることもあります。「アンカーブラウン」に似ていますが、粉っぽさは感じません。
インクの粘度はさらさら。ですが、それにしてはインクフローが少々渋め。フロー自体は途切れることなく安定していますが、有り体に言うと、インクをペン先に滴らせて書くようなイメージだと拍子抜けします。一般的な文字を書く分には何も問題はありません。
色の濃淡はよく表れ、赤みの茶色を楽しめます。インクを重ねると濃くなりますが黒っぽくはならず、基本はあくまで淡いグラデーションを保ちます。

フエゴの島々の大地が本当にこんな赤褐色をしているのか、筆者は確かめようがありません。しかし、極度の寒冷地ということで、荒涼とした土地が広がっていることは想像がつきます。大地の色というよりも、そこに住む人々が暖をとるための焚き火の色である気がしなくもないです。

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