プラチナ クラシックインク

絵に使用したインクについては、以下をご参照ください。






インクの多色使い、やっぱり難しいですね。イメージ通りにするのが難しいというか……研究課題です。

さて、使用したインクはプラチナの「クラシックインク」シリーズです。このブログでは、日本国内からのアクセスが恒常的な傾向にあり、同メーカーのブルーブラックと併せて気になる方が多いインクのようです。

そんなこのインクの特徴をまず挙げるとしたら、いわゆる「没食子インク(古典インク)」である点でしょう。
古典インクの説明についてはこちらの記事をご参照いただくとして、このシリーズは、日本で唯一古典インクを製造及び販売しているプラチナが、2017年に発表した多色展開の染料インクです。

色は全6色(2018年時点)。各インク名に「ブラック」がついている通り、古典インクの特徴のひとつである黒色化に着目し、紙に染みた後の色の変化を楽しむことができる数少ないインクです。
青色染料を使用しない古典インクは、近年の日本では国外のメーカーの「ローラー&クライナー」「KWZ Ink」程度しか取り扱いがなく、これだけカジュアルな、よりカラフルな古典インクを容易に手に入れられるようになった事実は、古典インクの歴史に新たな1ページを刻んだと言っても過言ではないでしょう。

インク自体はさらっとした感じですが、フローは総じて渋めです。フローが良いとされているプラチナの万年筆に合わせて作られているのかもしれませんが、たっぷりのインクでバシャバシャ書きたいといった用法には不向きです。この画像の絵を描いた際も、割とフローの良い「エルバン」のインクを使用した後だったので、筆の感覚の違いに戸惑いました。一般的な文字を書く用途に関しては全く問題ありません。

よく言われるのが鉄の侵食です。
酸性のインクのため、いわゆる「鉄ペン」には一般的に禁忌とされている古典インクですが、プラチナから発売されているステンレス製のペン先がついた万年筆に付属のカートリッジインクが古典インクのブルーブラックであることや、このブログでの稚拙な検証結果から見ても、(不思議な言い回しですが)現代の古典インクは原来のそれと比べてかなりマイルドに作られているようで、あまり神経質にならずに多彩な万年筆に使用できそうです。
ともあれ、少なくとも国内外含めて古典インクを発売していないメーカーの万年筆に合わせるのには取り扱いに注意が必要でしょう。といっても、現時点で古典インクを発売している万年筆メーカーはペリカンとプラチナくらいしかないのですが。

だいぶ肩身の狭くなっている古典インク。新製品が日本のメーカーから発売されたということが、ニッチなニーズからの脱却につながるのか、要注目です。

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