TAG STATIONERY 京の音 小豆色

最近暑いな~なんて思ってたら、関東は早々に梅雨明け。振り返ってみれば、雨はほとんど降っていない気が……聞いたところによると、北海道は連日雨らしいですね。
まぁ、こんな年もある、ということで。

セーラーの特殊ペン先「細美研ぎ」を搭載した21金万年筆「プロフィット21」と、京都を中心に展開されている文房具店TAG(株式会社タケダ事務機)のオリジナルブランド「TAG STATIONERY」のボトルインクシリーズ「京の音」より、「小豆色(AZUKIIRO)」を合わせてみました。

もともとは2017年に特別生産品として400本限定で発売されて即完売した2色「小豆色」と「秘色(HISOKU)」が、2018年5月にシリーズ定番色となって復活されました。もう手に入らないのかな、と諦めていたので、これは嬉しい限りです。これで、京の音シリーズ定番色は全7色となりました。
再販開始当日に早速購入、使用してみることにしました。まずはこの「小豆色」から。

京都草木染研究所との共同研究から生まれたというこのインクシリーズは、平安時代から親しまれてきた日本の色「和色」を、万年筆に使用できるインクに再現した、独自調合のボトルインクです。
雅なイメージのある平安は、色の使い方に今では考えられないほど厳格だった時代でもあり、ある意味で現代よりも、色に対して日常により深く関わっていたともいえます。そんな時代を感じる色がインクとして蘇り、こうして誰でも自由に扱えるようになったのは、幸せなことなのかもせれませんね。
そんな感傷に浸っているところ水を差すようですが、小豆色という色名称自体は江戸時代から使われはじめたようです。しかし、色自体は古くから着物の染色に使用されており、祈祷の色として主にお祝い事の際に用いられたのだとか。

さて、色味の説明は不要な感じもしますが、あえて挙げるなら濃い赤紫。紫がかった茶色です。画像の通り、大抵の方が思い浮かべるような小豆の色をしているのではないでしょうか。赤黒い感じではなく、少々青みを感じる色です。また、彩度が抑えられていて、程よくマイルドで落ち着いた印象を与えます。
色の濃淡は控えめに表れます。基本的には濃いトーンで視認性がよく、実物の小豆にあるような灰色がかった色味も淡い部分で再現されています。インクを重ねるとかなり濃くなりますが、黒っぽい中にもほんのりと赤みを感じとれる色合いとなっています。
インク自体の粘度はさらっとしていますが、シリーズの他のインクと同様に、表面張力が強めに働く印象があります。しかし、ペン先を下に向けても筆内部のインクがペン先まで降りてこない現象、いわゆる「棚吊り」は一切起きていません。インクフローは少々渋めですが、フロー自体は安定していてインク切れを起こすことなく使用できました。にじみもまったくありません。

インクの雫が紙をまさに「染める」ような感覚のこの「京の音」シリーズ。伝統の京都にふさわしいインクですよね。ご当地インクですが、通販もされていますので入手しやすいのも嬉しい点です。
ほかの和色の発売もあるのか……今後の展開に注目です。

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