TAG STATIONERY 京の音

とある写真から模写。世の中にはこんな幻想的な色遣いをした鳥もいるのですね。

使用したインクのご紹介はこちらから。







京都発の文具店TAG様が発信するオリジナルブランド「TAG STATIONERY」のボトルインクシリーズ「京の音(KYO−NO−OTO)」は、平安時代より続く京都伝統の染物技術を紙の上で再現すべく、「京都草木染研究所」との共同研究により開発に成功した水性染料インクです。
2018年7月現在、全7色の展開。当初の5色に、限定色だった2色が定番化されました。その2色とも美しい色味で即売り切れだっただけに、いつでも手に入るようになったのは嬉しい限りです。

以前ご紹介したご当地インク「京彩」と同じく、基本は彩度が低めで渋めの色が揃っているのが特徴。唯一「今様色」が文字通り異彩を放っていて、アクセントとなっています。
その独特の色名称は、平安時代の人々の高度な色彩センスを示すと同時に、「秘色」「今様色」のような、現代では考えられないほど色使いが厳しく統制されていた時代背景や物語を垣間見ることができます。そんな思いを馳せながら使ってみるのもまた、このインクたちの楽しみ方のひとつですね。

インクそのものの特徴としては、トロみがほとんど感じられない水のようなサラリとした見た目に反して、表面張力が強く働くようで、万年筆に入れた際のインクフローは渋めです。その性質のためか、にじみやすい「ファブリアーノ クラシコ」の用紙でインクを乗せても一切それがなく、くっきりとした輪郭の線を引くことができます。
染料の粒子が細かいためか、紙の表面に粉っぽく残るようなことはなく、まさに「染める」が如くスッと紙に吸い込まれる感覚があります。この辺りも、「京彩」と同様です。
色の濃淡はよく表れるインクが多く、なんとも渋いグラデーションが見る人を楽しませてくれます。

生地を染めた染料たちが現代になって紙を染めるようになったのは、いわば世紀を超えたリバイバル。それを可能にしてみせたTAG様には感服せずにはいられないのです。

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