エルバン トラディショナルインク

使用したインクは以下から。








畏れ多くも、日本を代表するロックバンド「スピッツ」のメンバーを描いてみました。構図は30周年記念ツアー「THIRTY30FIFTY50」より。

筆者は大のスピッツファン。書き出すと話題が尽きないので控えますが、とにかく「好き」という次元を超えて体の一部みたいになっているのがこのバンドなのです。
初めて「人物」を描いてみましたが如何でしょうか。個々人の特徴を描き出すのが難しかったです。でも、また描きたいな……

脱線しないうちにインクの話。

フランスのメーカー「エルバン」は、1670年パリ創業の老舗メーカー。当初はシーリングワックスの開発と販売をしていましたが、1700年頃からインクの製造も本格稼働。現在に至るまで伝統と確かな品質を引き継ぎながら世界中に知られるメーカーとなります。

トラディショナルインクは、つけペンはもちろん万年筆にも使用できる筆記用の水性染料インクとして発売されています。
色味は全35色(2018年現在)。各々のインクに、主に自然の情景から着想を得ていると思われる色名称が付けられていて、想像力をかき立てられます。インクによっては日本と本国とで色名称が異なる場合があり、フランス語の直訳と日本語の製品名とを比較してみるのも楽しいものです。

30mlのサイズのほか、2017年にはより少量の10mlの小型ボトルインクも発売され、個性的なインクたちをさらに気軽に手にすることができるようになりました。30mlのボトル本体の肩には、ペンを乗せるための「くぼみ」がつけられているのも洒落ています。

中間色が多めですが、彩度がやや高めのくっきりとしたものから淡く柔らかい色合いまで、実に様々です。色としてはピンク〜レッド〜ブラウン系統のインクが豊富なのが特徴的で、それぞれロマンティックな色名称とともに異なる色味を持ち合わせています。

基本的にはサラサラとしたインクで、どの色に関しても粘度を感じません。フローも安定していて様々な筆に合わせやすいのですが、相性があるらしく、紙によっては盛大ににじんでしまうインクも多数あります。文字の線をにじませたくない場合などは注意が必要です。

また、「アンカーブラウン」「アンティークブーケ」「忘れな草ブルー」などの、いくつかのインクに見られる特性として、紙にインクを多めに乗せると粉を吹くような質感になります。これは、染み込まなかった染料が紙の表面に浮き出たものと思われます。画材として使う場合、ぼったりとした独特の風合いになるので、水性インクらしからぬ雰囲気作りに一役買いそうです。

ナポレオンの時代から紡がれ続ける、芸術の国フランスの由緒あるインクです。特に「ヴィオレパンセ」という、近代まで小学校の指定色として長年使われてきたインクもラインナップされており、格式がありながらも馴染み深いシリーズなのではないでしょうか。

どこかレトロで収集欲高まるかわいらしい10mlの小瓶を机に並べるだけでもインテリアとして様になります。取り扱って居るお店も文房具店はもちろん、セレクトショップや画材屋さんにもちょこんと置かれていたりしますので、気軽に手にとってみてはいかがでしょうか。

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