使用したインクは以下から。... (続きを読む)
エルバンのトラディショナルインクは、今年(2018年)新色が発売されていたのですね。手に入り次第、ご紹介したいと思います。... (続きを読む)
朝晩冷え込みますね。布団からなかなか抜け出せなくなりました。... (続きを読む)
9月29日、30日に東京台東区で開催された「東京インターナショナルペンショー2018」に行ってきました。 “エルバン トラディショナルインク モクセイソウグリーン” の続きを読む
夕方に鈴虫の音を聞くようになり、すっかり秋らしくなりました。先月の40度越えが嘘のように涼しくなりましたね。 “エルバン トラディショナルインク アイビーグリーン” の続きを読む
新しい万年筆を購入。なかなか珍しい材質の筆なので、いずれご紹介したいと思っています。
セーラーの特殊ペン先万年筆「プロフィット21 細美研ぎ」と、フランスの老舗メーカー、エルバンのトラディショナルインクシリーズより「イナゴマメレッド」を合わせてみました。
赤系のインクが充実しているトラディショナルインクでは、それぞれ異なるニュアンスのレッドを楽しませてくれます。
日本ではあまり耳にしない名の「イナゴマメ」は、地中海沿岸原産のその名の通りマメ科の植物。果肉に糖分が多く、サトウキビが利用される以前は、このイナゴマメから砂糖を精製されていたのだそう。またの名を「キャロブ(carob)」。特徴として比較的均一な大きさの種子を作ることから、宝石の重さ「カラット」の語源になったのだとか。英名で「Locust bean」といい、その訳がそのまま和名「イナゴマメ」となった模様。イナゴのような形をしているから、ということのようですが、筆者はイマイチ、ピンときません。
このインクのラベルにあるのはイナゴマメの葉だと思うのですが、鮮やかな赤色をしています。もしかして紅葉するのかな? とネット検索するも特段の情報は見当たらず。うーん。
種子自体は黒っぽいし、花は白だし、どうしてもラベルのような赤には結びつきません。どういうことなのでしょう?
そんなこのインクの色味は、ラベルの通り、鮮やかな赤色です。一見原色に近いのですが、よく見ると何となく青みを帯びているような、若干クセのある紅色というべき色味をしています。似た色に「オペラレッド」がありますが、比較してみるとこちらのほうが赤みが強いです。
色の濃淡はほとんど表れず、のっぺりとしています。インクを重ねてもあまり濃くはならずに、あくまでレッドを誇示し続けます。それでも、そこまで彩度が高くなくて派手さを抑えているところがニクいです。
インク自体はサラサラしていて、インクフローもやや多めで安定。どんな筆にも合いそうな、良い意味で特長のないインクといえるでしょう。にじみもほぼありませんでした。
色のインスパイア元が釈然としませんが、落ちついた赤系のインクとして重宝しそうです。
これで、トラディショナルインクの赤系のインクはすべて網羅しました。同じレッドでもここまで細分化したラインナップはエルバンだけではないでしょうか。なにかこだわりのようなものが感じられます。
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梅雨で雨が降らなかった分、後からまとめて降ってくれたような気がしないでもない豪雨でした。浸水被害が大規模に起きていて、そこにさらに台風が接近してきているという状況は、自然災害大国日本の風物詩にしちゃ、ここ最近ちょいとやり過ぎです。 “エルバン トラディショナルインク アンティークブーケ” の続きを読む
画像の絵はキツネなのですが、見えますかね? なかなか難しそうな題材だなとは思っていたら、やはりそのとおりでした。
万年筆による表現技法に関しては、まだまだ研究しなければならないようです。
パイロットの特殊ペン先「フォルカン」を搭載した木軸万年筆「アガツマ」と、このブログでのご紹介もひとまずの終わりが見えてきたエルバンのシリーズ「トラディショナルインク」より、「アイランドカフェ」を合わせてみました。
スティロアート軽井沢様から購入したオリジナル万年筆アガツマは、いまだに購入当初の杉の香りを絶えず放ち続けています。リフレッシュできる良い香りです。
トラディショナルインクはラインナップとしてはめずらしく茶色が充実しており、それぞれ固有の色味が見てとれます。ボトルインクも30mlのほかに、少量でお財布にも優しい10mlのボトルが発売されていますので、様々な色を手に取りやすいのが嬉しいですね。
原題にもあるとおり、アイスランドはコーヒーが美味しい国でもあります。首都レイキャビクには、いたるところにカフェが点在し、一日中手軽にコーヒーが楽しめるまさにコーヒー好き&カフェ好きには天国のような場所です。
コンパクトでカラフルな古い街並みも素敵な雰囲気ですので、一度訪れてみたいところ。
このインクの色味は、ブラウン。少々濃いめの茶色です。まさにコーヒーの色で、絵を描くときのように素早く筆を動かすと浅煎りの明るめの色、文字を書くときのようにしっかり筆を置くと深煎りの濃いめの色といった具合に、表情が異なります。
色の濃淡は控えめ。基本的に濃いトーンですが茶色を感じられる濃さで、インクを重ねても黒っぽくなりません。トラディショナルインクの茶色のインクのなかでは明るめのインクと言えそうです。
インク自体は若干トロッとした感じがしますが、フローは多めで安定し、しかもエルバンのインクでは多くみられたにじみがほとんどありません。染料の成分によって異なるのでしょうか? それとも界面活性剤の含有量が多いとかでしょうか? いずれにしても、インク切れを起こすことなく気持ちよく描ききれました。
昨年(2017年)末に発売されたエルバンの高級ライン「ジャック・エルバン」のインクもご紹介したいのですが、日本で取り扱っているのが銀座伊東屋しかないようで、なかなか手に入れる機会がありません。もう少し展開してくれると助かるのですが、まだもう少し先かな……
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深夜のサッカー観戦で寝不足の皆様、おはようございます。
今日も一日、やっていきましょう。
セーラーの特殊ペン先万年筆「プロフィット21 細美研ぎ」と、エルバンのインクシリーズ「トラディショナルインク」より「エンパイアグリーン」を合わせてみました。
原題を直訳すれば「緑の帝国」となりますが、他に何か訳があるのでしょうか?
フランスで帝国といえば「ナポレオン」や、いわゆる「アンピール様式」と呼ばれる建築様式が思い浮かびます。しかし、いずれもイマイチ「グリーン」と結びつきません。緑色のイメージから、なんとなく「平和」とか「安定」を彷彿させるような意味合いでつけた名称なのかな、なんて思ったりします。いかがでしょうか?
色味は深い青緑。青寄りの濃い苔色です。暗めの色合いで、彩度が低いため少し灰色がかって見えます。そのため、濃い色でありながらどこか柔らかい印象を受ける不思議な色味です。もみの木の緑が近いでしょうか。マットな緑色は他ではあまり見かけませんね。なかなか渋くて好きな色です。
色の濃淡はあまり表れず、基本的に濃いトーンで書き連ねられますが、所々のぞかせる淡い部分がより灰色がかっていて、もみの木に雪が積もったよう。
インク自体の粘度はさらさら。フローも多めで安定するのですが、いかんせん紙との相性が悪くにじんでしまいました。細美研ぎで描く極細の線でもにじんでしまうのですから、相当なものです。
硬い色ですが、どこかマイルドな印象のこのインク。紙との相性が合えば、綺麗な深緑が楽しめます。黒くなりすぎない絶妙なグリーンで、手紙やノートに彩りを添えてみてはいかがでしょうか。
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天気が崩れると体調も崩れる変に過敏な体をしていて、梅雨の時季は本当につらい。「気候病」というらしいですが、こればかりは耐えるしかないので参ってしまいます。
はやく夏になれ~
セーラーの特殊ペン先万年筆「プロフィット21 細美研ぎ」と、エルバンの筆記用インク「トラディショナルインク」シリーズより「ココアブラウン」を合わせてみました。
原題は「ブラジルのカカオ」。
ブラジルならコーヒーなんじゃないの? とも思いますが、ブラジルはカカオが生産「できる」国としても有名です。
というのも、カカオは栽培に適している気候がかなり限定されるのだそうです。赤道を挟んで北緯20度から南緯20度の間の平均気温27度以上、高湿度、規則的な雨水とわずかに酸性で水はけの良い土壌、年間雨量2000mm以上が必要など、様々な条件により生育環境がかなり限られます。それらをクリアできるのが西アフリカ、東南アジア、中南米……よってブラジルというわけです。しかも、品種改良が進んではいますが依然大量生産に向かず、育成に手間がかかることから、その土地の特産品のようになるわけです。
チョコレートの原料でおなじみのカカオは、実はとてもデリケートな植物だったのですね。
そんなカカオからインスピレーションを得たであろうこのインクの色味は、濃い焦げ茶色。わずかに赤みを感じるチョコレート色です。濃い色ですので、ビターなブラックチョコといったところでしょうか。一見すると紫や黒に見えるほどです。
色の濃淡は程よく表れます。暗い色の中に、淡い部分が赤みを引き立てていて、アクセントのようになっています。
インク自体はさらさら。エルバンのインクは統一してさらっとしていますね。その分にじみが出やすいようです。フローも多めで安定します。
基本的にダークな色ですので、ノートや手帳のベース色として使用するのがベターでしょう。水筆で伸ばしてみるのも面白いかもしれません。
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